『軍師官兵衛』

『軍師官兵衛』

1月5日から放送が開始されているNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』の放送に先駆けて、昨年の12月18日に発売になりました!

戦国武将の中でもIQの高い闘い方(私はそう思うのですが!?)をした官兵衛、戦国の乱世を終わらせたい……そんな彼の生きざまがマンガと豊富な記事によりまるわかりできる本です。

数ある官兵衛本の中でも群を抜いて読みやすく、日本史が苦手な人でも楽しめる本に仕上がっています。もちろん戦国史が大好きな人も満足できます。制作秘話をひとつご紹介。ミドルエイジ期にひげをつけた官兵衛を描いてくださった先生方がいらっしゃいました。おひげの官兵衛さんもかなり素敵に描かれていましたが、編集長の判断によりひげをなくすことに。

将軍+ひげ、で思い出した三島由紀夫のエッセイ。

秀でた才能を持つ人に好かれたいと思ったら、誰もが褒める才能をあえて褒めないこと。いつも戦に勝つ将軍に「今回の戦も実に素晴らしかった!」とみんなに褒められることを言われても相手の心に響きません。「将軍のおひげは……実に美しい」とおもむろに褒めることで、え!? この人僕のことをよく見てくれている!? たちまちあなたのことが気になりだすそうです。かなり元話をはしょりましたが、美人に美人というよりも、頭がいいと言う方が内面に接してくれた温かみを感じるということで、褒め方としては一段お利口ということと同じでしょうか。

美容ライターとしては当時の女性がどんなケアをしていたかなど調べたいところです。話は官兵衛さんから脱線しましたが、大河ドラマの岡田さんが官兵衛をどう演じるのかも楽しみです。

『軍師官兵衛』 – 三栄書房