クリンスイ様のウォータークチュール
山野美容専門学校シャワールームにて、クリンスイ様の講義に参加してきました。
シャワールームとはこんな感じで、仰向けになれる椅子にシャワー台がついてる教室のことでした。
水まわりのイメージが強いクリンスイさんですが、なんとシャワーヘッドを作るのは社として10年ぶり。
水と美容について真剣に取り組んでこられた会社さんです。
その歴史は20世紀に戻り、1984年に世界で初めて中空糸膜フィルタを採用、 世界初の家庭用浄水器『クリンスイ』を作ったのだそう。
<山野光男さんご登壇>
今回のシャワーヘッドの名前は『ウォータークチュール』
ファッション界での最高峰・オートクチュールとの造語だそうです。意識高い!
開発にあたっては、水に対する安心安全を第一において開発されたのだとか。
ここで山野美容学校の講師兼現役ヘアスタイリストの山野光男さんが登壇。
日本で初めてパーマを取り入れたのが山野愛子さんだったそうで、彼は5番目の息子の長男(長いっ)。
親族のうち唯一美容師を続けているのが光男サンだそうです。
・水が髪に与える影響
・美容目線から見る髪のお手入れ
このふたつを軸に、2007年にはヘッドスパの本を出版されています。
オリーブオイルで頭皮をケアし、 シャンプーをしたあと緑茶で洗い流すという斬新な洗髪を推奨。
・緑茶はキメを整える
・お茶は皮脂を作る力を持っている
など、独自の洗髪にこだわってこられたのだとか。
ちなみにシャンプーには蜂蜜を混ぜると、艶を出すために必要な砂糖成分が補えるのだそう。
ノンシリコシャンプーが市場に出回って数年たちますが、
ノンシリコンとうたわれていても、 ケイ素を使ってシリコンにしている会社が多いのだそうです。
ボリュームがでない、きしむ、など不調があると、 額と背中ニキビの原因につながることも。
真摯に髪に向き合ってきた結果、炭酸泉で洗うととにかく髪がキレイになることに着目。
【炭酸泉の特徴】
・頭皮に残ったカラー剤の除去
・パーマ臭除去
・寒い時期には頭が温まる
いいことづくめです。
頭部のうち顔の面積は4割り以下。6割りは頭皮。
頭皮を引き上げることでフェイスラインのむくみがとれると山野さんは確信しています。
そしてヘッドスパの効果は1、2日は持つのだそう。
<効果的な入浴方法>
入浴の仕方はまず頭から
お湯で予洗いを1~2分かけて行う。← シャワーヘッドが生きる瞬間
軟水を使って流すと皮脂の落ちがよくなる。
使用するシャンプーの量が半分でよくなる。
頭皮用のシャンプー以外は、頭皮につけない方がよい。
泡立ちでキレイになっているという錯覚に陥っているそうです。
下を向いてうなじに水をかける→額から流す→左右の耳の後ろ
この順番でお湯かける
シャンプーは百会(頭のてっぺん)のつぼに向かって洗う
美容室では10分ほどはこのマッサージを行っているのが通常だそうで、
人は毎日100本抜けるので気にしなくてもいいが、 細毛などの改善にもなるのだとか。
<洗髪の頻度>
小鼻から皮脂がでるように、頭皮も同じことが起きているので、 毎日洗髪することが必要。
同時に体も浄水器で洗うと、 洗剤の量が少なくて肌荒れせずにすむ。
こだわるならトリートメントを塗布したあと、シャワーキャップをかぶるのも良いそうです。
額にそってニキビが出来る人はシャンプーが原因になっていることもあるので、よく流しましょう。
まずは
濡れたままだと折り癖がつく。
「くせ毛」だと自覚している人のほとんどが、 「結い目癖」であることが多んですって。
普通の水でもできるが、 炭酸を使うと美容師さんレベルにキレイにできるのだとか。
ドライヤーは、根元を立たせるように根元から当てるのがコツ。
<炭酸水の具体性>
髪をキレイな状態にして、 傷んでいるところはトリートメントで保護、 週1くらいで炭酸泉を使うと、2~3日持つような感じ。
自宅ケアとしては最高峰!
傷んだら美容室に行けばなんとかなると思っている人が多いのが困りどころ。
一回傷んだ髪は戻すことはできないが、ケアを取り入れながらキレイにすることは可能なのだそうです。
<シリコンv.s.ノンシリコン永遠の対決の発端>
もともとは美容師さんが、シリコン物質が入っていると、 カラーが入らないという美容室の現状から、
ノンシリコンとシリコンのシャンプーの格差が生まれたのだそうです。
それが一般家庭で使うシャンプーの質まで議論されるようになったんですね。
ここで会場から質問がでました!
◎質問:シャンプーなしでOKですか?
一カ月間炭酸泉を使い続ければ髪が綺麗になる
ただし途中で髪が臭くなる
人間に必要な油分はそこまで多くない
ということで、毎日洗髪をするのが良いようです。
<クリンスイ・とごえさん登壇>
第一弾商品は、 美容室向けの高濃度人口炭酸泉製造装置を8年前に作ったのだとか。
なんと当時は、ヘアサロンに置いてある動くワゴンくらいの大きさがあった。
きっかけは、欧州でシャワーが泡立たなかったこと。
旅先のお風呂で髪がごわつき肌が荒れたことから、水と美容について真剣に考え始めたのだそう。
<水の成分>
H2Oだけでなりたっている水は存在しません。
ミネラル主成分
ナトリウム
カルシウム
マグネシウム
これら成分がどのくらい入っているかで水の感触が変わるんですが、特にカルシウムの含有量で硬度が変わるのだそう。
日本は雨から水道水を作っています。
山が多い日本は、水の流れが速い。
するとミネラルにあまり触れることなく水道水になる、だから軟水なのですね。
同じ日本でも沖縄は硬水だそうで、サンゴが多いため、ミネラルが増えるそう。
妊娠中に飲むと良いとされている『コントレックス』は硬度1000! どうりでどろっとした感触があるわけですね。
<水道水について>
水道法で決められている51項目をクリアしなければならないので、数値がはみ出すと水道が止まることも。
日本は品質にきびしく、特徴は塩素。
これも法律で決められていて、蛇口から出した水に塩素が0. 1ml/Lを保持するようにできているそうです。
<雑学>
山手線では一番硬度の高い駅は上野付近、御徒町神田
残留塩素が多かったのが原宿
代々木は硬度が一番低かったのだそう。
すごい、探究心。
<ウォータークチュールの特徴>
・亜硫酸・イオン交換樹脂が入っている
・穴の大きさは0.3ミリが296個開いている
・柴田文江氏がデザインを担当
・女性が握りやすく角がないものになった
・軟水を使うと泡立ちが良くなる泡がきめ細かいのでよく汚れを取る
・硬水は摩擦が大きい、つまり髪を傷めてしまう
・ミネラル分は洗髪時にはあまりないほうが好ましい
・なぜならミネラルにはタンパク質を壊す成分もある
・髪はケラチン(タンパク質)でできている
わかりやすく箇条書きにしました。
早坂さんは、水を変えるというのが盲点だったと話し、 改めて美容に目を向けたとき、水の秘めた可能性は高いと確信されています。
ここで手を使って、ウータークチュールと水道水の感触の違いを体験。
一回ごとに入れ替えるカートリッジは1回使い捨て!
もったいない印象があるかもしれませんが、使い回しはやめましょう。
入浴剤をいれたバスは、一回で流しますよね。その感覚で使って欲しいそうです。
1カートリッジで100L使えるので、シャワーには十分な水量です。
3日に一回くらい使ってm泡立ち、きめこまかさ、など違いを感じて欲しいそうです。
365日のうち、月1でサロンに行っても年12回
セルフケアを充実させるのが良いというのは、誰でも納得できますよね。
次にトライしたい髪型へつながるのはケア次第なのだそうです.