『 Birdman: Or (The Unexpected Virtue of Ignorance) 』4 月10日公開

『 Birdman: Or (The Unexpected Virtue of Ignorance) 』4 月10日公開

役者さんて、なんて大変な職業なんだろう。映画の主題をこう捉えてしまった『バードマン』の感想です。

登場人物は、息をするように演じる役柄を、演じている(ややこしい)。「役者さんにはこうであってほしい!」私のような素人が想像する、THE・舞台役者の姿が描かれている映画。自分のままでいるより、演じている方が楽。舞台にあがるのはそんな人種たち。現実の問題を直視できなくて、演じている間だけはその問題から逃げられる。演技に依存しているから生きていける。役者のみなさんは、本当にこんな葛藤を抱えて私たちに感動を提供してくれているのでしょうか!?

主人公は、昔演じて大ヒットしたバードマンの役と、自分の現実を混同し始めてしまう。父娘・夫婦・恋人・芸術・才能、これらへの愛情が思い通りにならないことが描かれ、それでいて鑑賞者が置いてけぼりにならない。妙なリアル感と焦燥感があって、映画好きな人ほど絶賛する理由がよくわかりました。バードマンを演じるのは、初代バットマンを演じたマイケル・キートンというのも話題のひとつ。

数々の受賞とともに一気に注目を集めた本作品。試写からブログに書くまで1カ月も経ってしまった。それだけ深い作品ということにしましょう。一度は見ておくべき面白い作品でした。もうすぐ公開です。

 

 

スクリーンショット 2015-03-31 午前10.49.21

『Bird man』公式サイト