
アンリ カルティエ ブレッソン
銀座シャネルの4階にあるネクサスホール。
『こころの眼』という岩波書店の新書タイトルと同じ写真展が開かれた。
巨匠アンリ カルティエ ブレッソンの作品54点。
人物写真は絵画のように物語を感じた。
同行したカメラマンの説明によると、
ダークなバックグラウンドには明るい被写体が置かれ、
明るいバックには暗い被写体がくるように計算されている。
偶然良い写真になったようにみえる日常の一コマは、余計なものを排除してすべて計算ずく。
語り尽くせないような理論があるらしい。
なるほど。
自分の”好きな切り口”をきちんと把握できている人はこんなことができるんだなぁ。
「日常の中の一瞬の光景を忘れ難い映像へと結晶させる作品」
この文章がとても合っていた。
以下は写真展の紹介文より。
「私にとってカメラは、スケッチブックであり、直感と自発性の操る道具であり、そして資格的な意味において、質問を投げかけると同時に決断をくだす、瞬間の支配者である。」このように語った写真界の巨匠アンリ カルティエ ブレッソンは、写真という表現形式の歴史において、ジャンル・質ともにまったく独自の地位を占め、人々の記憶に残る作品の多さという点でも同時代の写真家の中で突出しています。ー中略ー写真をルポタージュ技術からひとつの芸術へと高め、伝統、論理、そして王道といった言葉で表されるような哲学にのっとったブレッソンの写真美学が集約されています。
1月18日(金)ー2月10日(月)
12時ー20時 無休・無料